姉の長女が結婚した。

姪であるその娘は、我が家の初孫であった。

亡き父も、たいそう可愛がっていた。

甲殻類の食べ物が好きで、ママの次位に覚えた言葉が「中納言」


昭和62年9月、姪は生まれた。

生後、姉と共に天王寺区細工谷の実家にしばらく滞在していた。

当時、私は10月に宅建主任者の受験を控え勉強中で、休憩と言ってはしばしば一階の和室で寝息を立てる姪の寝顔を見入った。

そしてパワーを貰った

私にとっては幸運の天使だった。


それから25年を経て、その名の通り、美しく優しく成長した。

身長168cm、姉譲りの長身で色白、今時の子らしく顔がすごく小さい。

某モデルクラブからのオファーも、義兄は一蹴

なるほど、叔父の贔屓目を差し引いても、かなり美形だ。


姪のたっての希望で、披露宴での乾杯の発声を私がすることになった。

友人の結婚式では、何度か代表のスピーチはしたが、姪っ子となると少しプレッシャーがある。

しかも、前日は叔父の還暦祝いで、多少二日酔い気味。

そのせいか、多少感極まる部分もあったが、少しのエピソードを話し、何とか無事務めることが出来た。



「今日からは、〇〇さんの幸運の女神となって、人もうらやむような幸せな家庭を、末永く築いてください」

決まりました。



約80人のご臨席を頂き、華やかなとても良い披露宴だった。


が、・・・　　　ただ、一つ


新郎が、姪より背が低いのが．．．。

「いいじゃないの幸せならば～」　　と同じく二日酔いの叔父が・・・