友人からの贈物と...。

DOMUS

2012年02月14日 20:00

ある日、30年来の大親友 I井(メガバンク系不動産会社管理職)からに

「リカーショップで、飲んだ国産のモルトウィスキーが、なかなか旨かったので一本、会社に贈るわ」と

彼は、ずっとスコッチ好きで、バーで飲む時でも、専らシングルモルトウイスキーを好んで飲んでいる。

私も以前はシングルモルトウイスキー専門で、自宅でも十数本持っていたが、最近はバーボンを飲むことが多くなった。

心斎橋にあるなじみのバーで、二人喧々諤々、バーテンダーさんを交えてモルトウィスキーについてうんちくを垂れながら飲んだものだ


後日、彼からメールが

「このあいだで話したSingle Malt、今日、会社に送りました 国産やけど、結構いける」と

それが今日届いた




   『宮城峡』

綺麗な琥珀色をしている。

背ラベルに「ニッカ創業者、竹鶴政孝が選んだ、宮城県仙台市、新川(ニッカワ)川の伏流水仕込み」と書かれている。

そう、被災地宮城県産のシングルモルトウイスキーだ

未曾有の災害の中、この蒸溜所は震災の被害を免れたのか。

今晩は友情に感謝しつつ、一杯やることにしよう。


大親友 I井君、40歳代半ばを越えて、体脂肪率10%前後、ロードバイクで峠も安安と越える

ナポリ系のファッションに身を包み、腕時計、はてまた靴クリームまでもこだわる艶男。

ビジネスにおいては法人相手に、まるでコンビニでガムを買うかのごとく、億単位のお金をも動かす、クールなヤツだ。


が、その実、人情にはとても厚い。


彼からのメールには、こう締めくくられていた。

   「震災復興(宮城県産です)の願いも込めて……。」


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